あれから2年。
Linuxディストリビューションの重鎮、Debianの新版、Debian 9 (stretch)がリリースされた。
早速、恒例(?)になったLinkstationにDebianをクリーンインストールする手順を投稿してみたい。
Debian 9では、インストーラー(Debian-Installer)のサポート対象のリンクステーションが増えた。
【kirkwood系】
・LS-CHL
・LS-QVL
・LS-VL
・LS-WSXL
・LS-WVL
・LS-WXL
・LS-XHL
【orion5x系】
・玄箱/PRO
・LS-WSGL
・LS-WTGL
・LS-GL (LSpro)
・HS-DHGL
注目すべきはLS-VLだろう。
CPUクロック1.6GHzというのは、NASとしては今でも一線級ではないかと思う。
で、そのインストール手順なのだが、これがまたDebian 8 (jessie)の場合とほとんど変わらない。
0.前準備
インストールに必要なファイルとか、必要な環境とか。
1.新規HDDのパーティション分割及びフォーマット
別途用意したPCを用いてパーティション分割。
2.Debian-Installerの仕込み
第一パーティションにDebian-Installerのファイルをコピーする。
3.Debin-Installerによるstretchのネットワークインストール
新規HDDに突っ込んだDebian-Installerを起動してstretchのインストールを実施。
わざわざ記事に起こす必要ないだろう!と言われても仕方ないが気にしない。
ここではLS-XHLにインストールする手順を紹介するが、Kirkwood系でRAIDでないもの(LS-CHL、LS-VL等)なら同じ手順でインストールできるはずである。
それでは、早速。
0.前準備
(1)用意するもの
以下のものを準備する。
■PC
HDDのパーティション分割、フォーマットに利用する。
ext3でフォーマットする必要があるので、WindowsPCを用意する場合は、LinuxのLiveCD(DVD)も用意した方がよいだろう。
もちろん、Debianがインストールされたリンクステーションを使ってもよい。
PCじゃないじゃん!
■ネット接続環境(DHCPサーバ)
Debian-Installerは、インターネットのサイトを利用してインストール(いわゆるネットワークインストール)するのでネット接続環境が必須。
また、Debian-Installerは、起動時にDHCPによりIPアドレスを取得するので、ネット接続可能なIPアドレスを割り振るDHCPサーバが存在するLANが必要となる。
ま、一般家庭のネット接続環境であれば問題ない。
■HDD
HDDはまっさらでも、中古でもよい。
中古なら適当な手段で全パーティションを削除しておく。
■リンクステーション本体
当たり前だな。
(2)リンクステーション向けのDebian 9 (stretch)用Debian Installer
Debianのオフィシャルサイトから2つのファイル(uImage.buffalo、initrd.buffalo)をダウンロードしておく。
■LS-XHL
■LS-VL
■LS-CHL
お気づきだろうか。
Debian 8のときと比べてファイル名が変わっている。
後の手順でリネームする必要がなくなったのだ!
(3)SSHクライアントS/W
なんでもいい。WindowsPCならTeratermとか。
UbuntuとかのLinuxなら何も考えずTerminalから。
以下続く。
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