加藤(伸)、快投 – 1986/8/14のホークス、対ロッテ戦 in 大阪球場

今から24年前の8/14、オレサマは大阪球場にいた。

友人が入手したバックネット裏チケットで。

当時のホークスは本当に弱く、親会社南海も金をあまり出さず、Bクラス常連お荷物球団だった。

この頃は藤本修二、畠山準、加藤伸一ら安い契約金で雇える高卒、まだ二十歳そこそこの投手をたくさん1軍ベンチに入れてペナントを争っていた。

大阪球場は野次で有名だが、もちろんホークスファンだけが野次を飛ばしていたわけではない。

相手球団の内野応援団も野次を飛ばす。

ところがこの試合では、この日の対戦相手ロッテ側はロクに野次れない状態だった。

それもそのはず。

ロッテは7回表終わってヒットはおろか、四死球エラーによる出塁もない。

完全試合ペースなのだ。

ホークス先発加藤伸一、まさに快刀乱麻のピッチング。

加藤伸一といえばシュートの印象を持つ人がいるかもしれないが、当時は違う。

切れ味鋭い快速球とカーブで組み立てる活きのいいピッチングが身上だった。

少ない観客もざわめき始め、さらに少ない記者達とともにバックネット裏に集まり始めていた。

8回表は4番落合から。

2年連続三冠王を目指す安打製造機でありスラッガー。

オレサマはこの8回の落合の打席が完全試合達成の最大のハードル、と感じていた。

どきどきするオレサマをよそに、その落合をあっさりと料理する加藤。

いける!と思ったその次の瞬間!

ロッテ5番山本功の打球が、センター前に抜けていく。

まさに糸を引くように。

その打球の軌跡は今でも鮮明に思い出せる。

落合を抑えてエアポケットに入り込んだかのようだった。

歓喜のロッテ内野応援団。

バックネット裏から解散命令を受けたかのように人が散らばっていくのが印象的だった。

結局加藤は9回表レロン・リーに2ランを食らい完全試合どころか完封をも逃してしまったが、ナイスピッチングであった。

こういうのって加藤本人は覚えているものなんだろうか。

もしも会う機会があったら是非聞いてみたいものである。

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